過去の【京都検定】では3級計6問出題!
源氏物語にも関係する安倍晴明ゆかりの神社です。

■晴明神社とは

こんにちは。今回は「晴明神社」です。
昨年の大河ドラマでも登場しており、平安時代中期の天文博士であった「安倍晴明」に関係する神社です!
場所は、堀川通と今出川通の交差点を少し南側に下がったところにあります。

※堀川通の西側に鳥居が見えます。

実は神社の本殿自体はさらに奥にあり、
堀川通の鳥居と境内との間に葭屋町通(よしやまちどおり)を挟みます。
そのため再度、鳥居と石碑が見えてきます。

※こちらが葭屋町通に面した入口です。横断時は注意です。

晴明神社は一条天皇の勅命により寛弘4年(1007年)安倍晴明の居館址に創建されました。
神社の紋は「五芒星」の形をした「桔梗(ききょう)紋」です。

※ステキな社紋です。

※石碑に文言が刻まれています。

安倍晴明と言えばやはり「陰陽師」として有名ですよね!
当時の権力者であった藤原道長とも親交があったとのことで、
道長から寺院建立や神社参拝のタイミングなど
最もよい日柄の相談や占いさせていたそうです。(「御堂関白記」に記載)
また安倍晴明は「式神(しきがみ)」と呼ばれる妖怪を自由に操っていたとも言われています。
式神は鬼神や使役神のことで、本来は人の目に見えないそうです。
過去のテレビ番組では「式神=忍者」説がありましたが、
今も昔も情報をいち早く知ったものが何事も有利に進められるということで、
道長も晴明とのやり取りから最新の情報を仕入れていたのでしょうか。

※境内には安倍晴明と式神になれる顔出しパネルがあります。

境内へ入るときは他の神社同様に身を清めます。

※手水内には桔梗が飾られています。

その横には「晴明井(せいめいい)」という名水が湧き出ています。

※悪病・難病に効くとのことですが飲めないようです。

境内はコンパクトで容易に巡ることができます。
本殿の左右には安倍晴明の像と、
御神木である「楠」が目を引きます。

※その他に厄除けに関係のある「桃」の像もあります。

境内には「晴明桔梗」という桔梗の花が5月に咲くことで有名です。
桔梗の花弁が陰陽道に関係する五芒星に似ていることから
晴明神社の社紋は「桔梗の花=五芒星」となっています。

堀川通と葭屋町通の間には
式神の像と一条戻橋のモニュメントもあります。

※式神はちょっと怖め?

せっかくなので歩いてすぐの「戻橋(もどりばし)」へも行きました。
戻橋は先ほどの式神が住んでいた場所としても知られています。
晴明の奥さんが式神を嫌ったため、戻橋の袂に住まわせたとのことです。
もともとの名前の由来は、
漢学者であった三善清行が亡くなり、棺がこの橋を通ったところ
葬儀に間に合わなかった浄蔵(じょうぞう・清行の八男)がちょうど駆けつけ、
最後の別れを嘆いて蘇生を願ったところ清行が一時的に息を吹き返したことから
名づけられたそうです。
その他にも渡辺綱(わたなべのつな・源頼光の四天王の一人)が
この橋で女性に扮した鬼の腕を名刀・髭切で切ったという
なんとも・・・恐ろしいお話があります。

※車は戻れない「一方通行」です。

※下を流れるのは「堀川」です。

■御朱印

晴明神社の御朱印です。

■過去の京都検定での出題実績

過去の【京都検定】では、3級で「安倍晴明」や「晴明神社」を選択させる問題が出題されています。
ぜひ「戻橋」もセットで覚えたいですね。(※筆者独自調べ。)

晴明神社
 3級【第7回、第13回、第16回】
安倍晴明
 3級【第14回、第18回】
天文博士
 3級【第21回】
戻橋
 3級【第8回、第22回】

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■晴明神社
住所:〒602-8222 京都市上京区晴明町806(堀川通一条上ル)
HP:https://www.seimeijinja.jp

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